51歳男性
特に痛みはなく検診に来院されました。
左上の奥歯に銀歯が入っており、歯ぐきが下がって根っこが露出しているところに、虫歯ができていました。神経の無い歯なので、しみたり、痛んだりという自覚症状は何もないにもかかわらず、むし歯で、穴があいてしまっていました。
根っこが露出したところは、硬いエナメル質がなく、やわらかい象牙質で、虫歯になりやすい場所です。歯と歯の間は、歯ブラシが入りずらいため、プラークが付着したままになっており、徐々に酸でとかされ、歯の根の部分に穴があいてしまっていました。
まだ歯を残せるむし歯の大きさのうちに 発見できましたので、古くなったかぶせをやりなおし、むし歯の治療を行うことにしました。
歯のほとんどがなくなってしまって、歯が折れてからでは、抜かなければならないこともあります。
かぶせの中でむし歯が進行しますと、わかりずらく、自分では気づかないうちに、大きく進んでいることがありますので、古い銀歯などのかぶせ物は要注意です。
定期検診で、お掃除をすると、汚れの下に隠れていた小さな穴を発見できることがよくあります。定期健診で、自分ではどうしても磨きのこしてしまうところは、歯周病が部分的に進んでいたり、炎症をおこしていたり、虫歯になっていたりすることがよくあります。時々、お掃除をして、炎症を取り除いたり、虫歯を小さいうちに処置しておくことは歯を永く残すことにつながります。