まうな歯科医院 患者さん日記:他院で抜歯と言われ、セカンドオピニオンを行っている歯医者を探して、まうな歯科医院に来院されました。
右上の奥から2番目の歯が、かむと痛く、特に朝方、痛みが強くなり、今行っている歯科医院で抜歯するしかないといわれ、できれば歯を残したいとの事でした。
お口の中を拝見してみますと、右上の一番奥の歯と奥から2番目の歯にかぶせものがしてあり、2本の歯がつながっていました。奥から2番目の歯だけが、かむと、数十年前から痛いとのことでした。5年前に根の再治療をしてあり、レントゲン検査をしますと、黒い影があり、手前側の根の周りには、膿や炎症があることが疑われました。
夜中にくいしばりのある人は、朝方に、痛みが出る方もおられます。強い力が持続的に加わりますと、歯の周りの骨を溶かし、咬合性外傷と言って、歯が揺れてくることがあります。歯を揺らすことで、強い力があごに加わるのを守る防御反応がおこっています。顎を守るためとはいえ、歯が揺れてしまうと、歯周病が一気にすすみ、歯が弱くなりますので、咬合のコントロールは必須です。
咬合性外傷は、弱った歯に、通常のかむ力が加わり、揺れていく場合と、健康な歯に過度なかむ力が加わることで、歯の周りの骨の吸収が起こる場合があります。奥歯は、犬歯(糸切り歯)による犬歯誘導で守られています。