右上の一番奥の歯のつめものがとれたままになっていたところが、先週めちゃめちゃ痛くなり、家族が歯科衛生士をしており、その紹介で来院されました。
お口の中を拝見してみますと、金属がとれたままになっていて、虫歯がありました。レントゲン検査をしてみると、虫歯がかなり深く、神経の近くまで透過像(虫歯の画像)がありました。今はしみないとのことで、とんとんたたく打診を診ると、痛みがあり、噛んでも痛い状態でした。
神経をできるだけ残して、また詰め物にしたいところですが、噛んだ時の痛みが強いのと、全くしみなくなっていることと、激痛があったことから、神経がもう死んでしまっている可能性があり、調べて見ることにしました。歯髄診断といって、神経がまだ生きているかどうか、電気数値で調べる機械で検査すると、健全歯は37だった値が、痛い歯は、60を超えていましたので、神経が死んでしまっていました。
健康な神経は残すと、いろいろ役割を果たし残すようにしますが、神経が死ぬと、腐って膿がたまり痛みや腫れの原因になるので、きれいに根の掃除をする治療が必要になります。根の治療は、根気が入り、時間と回数がかかります。歯を残せる大事な治療ですので、きっちり根の治療をして、完治させることが大事です。根の治療を中断すると、今度は歯を抜かなければならないこともありますから、必ず根の治療は、完治するまで通ってください。根の治療は、歯を残すための治療です。