荻窪駅南口まうな歯科医院の患者さん日記:上の奥歯がしみる 30代 男性
上の奥歯が左右 両方とも1週間前からしみるようになり、ネットで詳しく調べ、まうな歯科医院に来院されました。口を開けると、顎がカクッと鳴るのと歯ぎしりも気になっていました。
インターネットで調べると、くさび状欠損、顎関節症などが出てきて、歯並びも原因になると調べたそうです。
お口の中を拝見してみますと、虫歯を治した処置歯や詰め物が一つもなく、すべてご自分の天然歯でした。左下に黒いところがありましたが、超音波でクリーニングすると、きれいになり、虫歯はありませんでした。
なぜしみるのでしょう? 左上の歯2本と右上の歯3本に知覚過敏がみられました。知覚過敏によりしみていたので、知覚過敏の治療をします。知覚過敏は歯茎が下がったところの歯の根の部分に象牙質が露出したため、しみて辛いものです。まずは知覚過敏の薬を塗り、光で固定しました。それでもしみる歯は、白い詰め物を貼るようにつめて、コーティングする方法もあります。知覚過敏の治療は、基本歯を削りません。
原因は、食いしばりにより、かみ合わせの応力が 歯頚部(歯と歯茎の境のくびれた部分
)にかかり、歯がわずかに欠けていき、しみるようになります。ひどくなると、くさび状欠損という「くさびの形」に三角にくびれができることがあります。
水も飲めないくらいしみる場合もあります。かみ合わせの強い力がかかっている場合は、マウスピースで改善することもよくあります。夜寝るときに使用するナイトガードで、顎関節を安静にすることで、顎の音(クリック)が止まる場合もあります。必ず完治するとは言えませんが、治る人もおられます。
知覚過敏は、人によりかなりしみるのが強くつらいものですが、治療で日常生活に支障ないくらいまで改善すれば、神経は残した方がいいです。神経をとるよりは、まず、マウスピース(ナイトガード)などで、力のコントロールをしてみるといでしょう。