厚生労働省は、フッ素濃度1000ppm以上で、1500ppm以下の製品を医薬部外品として2017年3月に承認しました。それまで国内で販売できる歯磨き粉は、ISO国際標準化機構の基準値1500ppmを大きく下回る 1000ppm以下に規制されていました。
8020達成者が51.2%と多数の歯が残る高齢者が急増しており、新しい高濃度フッ素配合の歯磨き粉は、虫歯予防に心強い助けとなります。20年前は8%しか達成者がいなかったことを考えると大きく改善されてきていることが分かります。
1970年代から80年代、フッ素が入っている歯磨き粉が普及してから、先進国では子供たちの虫歯が急減するという傾向がみられました。日本では、1996年47%のとどまっていたが、2016年フッ素入りの歯磨き粉のシェアは、91%に達しました。
今回の承認にともない、国内で、1450ppmの高濃度フッ素配合の歯磨き粉が新しく発売されました。
フッ素は歯を強くし虫歯になりにくくします。
虫歯は虫歯の菌が出す酸で歯がとけて穴があきます。フッ素の作用で歯の耐酸性が増す(酸にとけにくい歯になる)ことで、虫歯につよい歯になります。