第65回 春季 日本歯周病学会 学術大会 に参加しました。
6月3日~6月4日 新宿にて。
ノーベル賞で辿る分子生物学クロニクル
歯周病罹患歯の補綴処置(かぶせ)をめぐって
歯周検査のクロニクルと展望
インプラント周囲炎の治療 主に外科的対応
歯周組織再生療法
生物学的機能から考える新しいセルフケアの実践
第65回 春季 日本歯周病学会 学術大会 に参加しました。
6月3日~6月4日 新宿にて。
ノーベル賞で辿る分子生物学クロニクル
歯周病罹患歯の補綴処置(かぶせ)をめぐって
歯周検査のクロニクルと展望
インプラント周囲炎の治療 主に外科的対応
歯周組織再生療法
生物学的機能から考える新しいセルフケアの実践
荻窪駅南口まうな歯科医院の患者さん日記:ひどい虫歯で前歯がかけて無い。
40代:ひどい虫歯で前歯のかぶせ物や土台が取れてしまい、歯石も多量についていました。
残せる歯は、できるだけ残して、白い歯をかぶせて治療します。
歯石をきれいに取り除き、本来の白い歯に戻します。下の前歯の黒いのは、虫歯でなく、ほとんどが歯石でした。血液成分が入ると黒い歯石になります。歯石は、削らず、超音波の振動ではがれてとれます。
次に、虫歯の部分だけを取り除き、根の治療で歯を保存します。根の治療は、歯の根管という神経が入っていた細い管を消毒し、膿を取り除き、歯を保存する治療です。どうしても残せない歯は抜歯しますが、残せる歯は、できる限り保存します。
歯周病治療も同時に行い、健康な歯は、できるだけ削らず、きれいにしていきます。
日付: 2022年4月30日 カテゴリ:まうな歯科医院 患者さん日記 and tagged むし歯治療, 歯周病治療
荻窪南口まうな歯科医院の講習会
骨粗鬆症の治療薬を服用中の顎骨壊死のリスクについて
の講習会を受講しました。
最新の情報を取り入れ、医科歯科連携をして、顎骨壊死のリスクに備えて、適切に外科処置を行います。
骨粗鬆症の薬を服用中に抜歯した後、顎骨壊死のリスクがあります。特に長期間の服用でリスクが高まると言われています。
骨粗鬆症の薬を服用中、抜歯が必要な歯を放置していても、顎骨壊死になった症例があるそうです。
ビタミンD活性剤、PTHテリパラチド、SERMなどは、顎骨壊死のリスクはないため、休薬の必要はありません。
顎骨は、骨から歯が露出しており、歯周病菌や、口腔常在菌などのグラム陰性菌が感染しやすく、他の骨に比べ、壊死の確率が高いとのことです。慢性骨髄炎とは明らかに違う症状です。
通常抜歯の感染の260倍の確率のため、骨粗鬆症の薬との関連は間違いないといわれおります。
骨粗鬆症の治療薬には、ビスホスホネートやデノスマブなどの骨吸収抑制薬があり、骨折発生抑制を目的として使用される。骨粗鬆症は全人口の10%が罹患。
ビスホスホネート製剤は破骨細胞を抑制することにより、骨代謝を止め、骨量を増やすため、骨に感染すると、骨の代謝が抑制されており、抜歯窩が治癒せず、新しい骨に置き換わらないため顎骨の壊死がおこることがある。
顎骨壊死が起きた場合、薬、消毒、洗浄による保存療法と、外科的切除になる。顎の切除が必要なこともあるのが大きな問題となっている。顎を切除すると、感染予防のためプレートが入れられず、かむことができなくなり、QOLの低下がみられる。
骨粗鬆症の薬を服用前に、歯科の感染源を除去すなわち、躊躇せず抜歯をしておくことが必要であるというのが、リスクを考えた時の回答でした。
抜歯というが、抜歯後にどうするかを考えてからでないと、抜歯はできず、抜歯後にインプラントの選択肢がなくなるのか、ゆっくりしていると骨折してしまう緊急な状態なのか?等、個々により考える必要があります。服薬が緊急なことはよくあるとのことでした。歯科治療には、根の治療など時間のかかる治療もあります。何を優先するのか。
骨粗鬆症の薬を服用中は、インプラント埋入手術は行うべきではない。感染源になる歯の抜歯はリスクを理解した上で前向きに検討するべきだとのことでした。
日付: 2022年2月26日 カテゴリ:勉強会 and tagged 歯周病治療
歯周病により歯周組織が破壊されると結合組織性付着(歯と歯茎がついているところ)が失われます。そこには深いポケットが形成されます。
理想的な歯周組織の再生は、接合上皮付着が最小限必要であることに加えて、コラーゲン繊維が封入された新生セメント質の形成による新付着と、これに伴う新生骨を獲得することなどであり、この再生すなわち歯周組織再生を可能にするために、今まで様々な研究がなされてきました。
そのひとつとして失われた歯周組織を修復するために、歯周外科治療などが試みられていますが、多くの場合、一部分の結合組織性新付着と長い上皮性再付着の形成による治療となっています。
歯の発生期に重要な役割を果たすタンパクのひとつに、エナメルマトリクスたん白質があります。このたん白質はエナメル上皮が分泌するアメロジェニン・ファミリーのひとつで、歯根形成時にヘルトウィッヒ上皮(歯を作る細胞)からも分泌されており、エナメル質の形成だけでなく、セメント質(歯周組織に重要)の形成や機能性を有した付着組織の発達に関わることが示されています。
このことからエナメルマトリックスたん白質は、歯周組織再生環境の提供に役立つと考えられています。
EMDとは、エナメルマトリックスたん白質を含むたん白質分画であり、このEMDに着目してスウェーデンのビオラ社(BIORA AB)が開発した製品がエムドゲイン® ゲルです。
エムドゲイン® ゲルは不溶性たん白質のマトリックスを形成します。このマトリックスは歯根表面に2~4週間とどまり、選択的な細胞の定着、増殖と分化(歯周組織の再生)を可能にします。
エムドゲイン® ゲルEmdogain は、歯周治療における歯周組織再生環境を提供します。
歯周組織に存在する各細胞に対し、創傷治癒環境を提供するブタ歯胚組織を使用した歯周組織再生用材料です。
荻窪南口まうな歯科医院/エムドゲイン/歯周病再生治療
日付: 2021年3月18日 カテゴリ:歯周病 and tagged 歯周病治療, 最新治療
10月25日、26日に秋季日本歯周病学会がありました。
本学会のメインテーマは、寿命100年時代を見据えた歯周病治療でした。短期的に求められる高齢歯周病患者への安心・安全
人生50年の時代から、飛躍的に医学が進歩し、寿命100年の時代を見据えて、歯の健康寿命も延ばし、QOL(生活の質)の向上を目指したいと思います。
日付: 2019年11月3日 カテゴリ:勉強会 and tagged 歯周病治療
荻窪駅南口にある歯医者まうな歯科医院の患者さん日記:歯の表面がざらざらするのが気になり、クリーニングがとても上手だと友人に聞いて、まうな歯科医院に来院されました。
べったりプラークが付着した歯
歯垢や歯石がついていると、ざらざらしています。プラーク(歯垢)とは、細菌の塊で、1gに1億匹いるといいます。この細菌の塊が歯周病や虫歯の原因になります。べたべたしていてうがいでは取れません。毎日のブラッシングや歯科医院での専門的なクリーニングできれいにしましょう。
クリーニングした艶のある歯
以前に歯の掃除をしてもらったときに、水が出る機械で痛かったので、歯の掃除は苦手で心配でしたが、まうな歯科医院の歯科衛生士さんに歯のクリーニングをしてもらったら、大丈夫とのことでした。水が出る超音波で歯石が浮いてきて取れます。超音波はキーンと音がしますが、メガネの洗浄と同じ超音波の振動なので、歯を削ることはありません。歯石だけが、超音波の振動で砕けてはがれおちます。超音波の強さが30段階調整できるものですので、敏感な歯茎には、弱いモードを使用し、痛みなくクリーニングができました。
お茶やワイン、ヤニなどの着色も細かなパウダーできれいに除去します。
着色が気になる方へ:歯をツルツルにして、ツヤを出すリナメルについてはこちらから。
つめ物がざらつく場合は、歯科医院で丁寧に研磨すればツルツルに戻ることが多いです。ご相談ください。適合が悪い場合や虫歯で穴があいている場合は、詰め替えが必要な場合もあります。
通常のクリーニングで、ご自分の歯の本来の白さに戻します。これだけでも結構白くなる方もおられます。さらに白くしたい方は、ホワイトニングをご覧ください。
東京都杉並区荻窪南口にあるまうな歯科医院/歯のホワイトニング
日付: 2018年8月19日 カテゴリ:まうな歯科医院 患者さん日記 and tagged クリーニング, 歯周病治療
荻窪駅南口にある歯医者まうな歯科医院の患者さん日記:前歯が抜けそうで、夜に誤って飲みこんでしまいそうで心配で、ひどい虫歯の治療を行っているまうな歯科医院に来院されました。お口の中を拝見してみますと、下の前の歯が1本ぐらぐらで、大きく揺れ、傾いていました。レントゲン検査で調べてみると、真ん中の左の前歯1本の歯の周りの骨が完全になくなり、歯茎に浮いているだけの状態でした。3本歯が揺れているとの事でしたが、1本は保存が難しい状態でした。その歯は、もう抜けていて、プラプラとぶら下がっているだけでした。この1本は抜歯して、歯茎の悪いところをきれいにして、止血して、骨ができるのを待つことにしました。両隣の歯も、揺れがあり、歯周病で歯の周りの骨がかなり吸収してなくなっていますが、できれば、保存したいとの事でした。
中等度から重度歯周病の歯は、骨再生療法で、骨を再生して、揺れが収まることもあります。歯の周りの骨(歯槽骨・しそうこつ)を再生するためには、歯周病の初期治療から始まり、炎症がなくなってからの歯周外科処置が必要になります。初期治療では、プラーク(歯の周りに付着したねばねばした最近の塊=歯垢)をとりのぞき、硬くなった歯石をとり、歯茎の炎症を抑え、歯茎を引き締めます。
歯周組織再生療法では、エムドゲインという豚の歯胚から作った骨誘導能のあるたんぱく質を使用し、骨再生を促します。
左下に、、ひどい虫歯があったのですが、なんとか神経を残して、治療しました。
東京都杉並区荻窪南口まうな歯科医院/前歯がぬけそう/ひどい虫歯
日付: 2017年6月27日 カテゴリ:まうな歯科医院 患者さん日記 and tagged 歯周病治療, 骨再生治療
歯周病・歯槽膿漏は、完全に治らないと思われてあきらめていらっしゃる方が案外多いのですが、意外に、お口の中の条件が整い、適切な診断と総合的な治療をすれば、ひどい歯周病や歯槽膿漏も、実は良くなるのです。
歯周病とは、歯を支えている骨がいろいろな要因で少なくなり、次のような症状が出てくる歯茎の病気です。
1、歯ぐきの違和感が出る。(腫れている/柔らかい)
2、歯みがきをすると、歯茎から出血する
3、歯ぐきから膿が出る
4、口臭がするようになった
5、口の中がネバネバする
6、歯茎(歯肉)の色が紫色になった(健康な人はピンク)
7、歯がぐらぐらゆれる
8、食べ物をかむと痛い
多くの場合は、ほとんど自覚症状なく、進行してしまいます。早めの受診が、歯の保存につながります。
歯ぐきの特殊な治療になりますが、骨を再生して、ぐらぐらした歯の揺れが止まる場合もあります。
原因は、歯周病菌による感染です。そのため、感染源を除去する必要があります。
歯垢(プラーク)、歯石が原因になります。プラークとは、口の中に残った食べかすをエサに、雑菌が大量繁殖した結果できるしつこいぬめり汚れのことです。
当院の「痛くない歯石とり、クリーニング」をお試しください。
荻窪南口まうな歯科医院/歯周病/歯槽膿漏
第60回、日本歯周病学会学術大会が平成29年5月13日にありました。
歯周病学の挑戦
~サイエンスとヒューマニティの調和~
日付: 2017年5月13日 カテゴリ:勉強会 and tagged 歯周病治療
現在の状況を正しく検査し、治療計画を立てます。
検査の内容としては、歯周ポケットの測定 、歯垢チェック、レントゲン写真検査、歯肉の出血、歯の揺れ、かみあわせ、虫歯、かぶせ物の状態等を検査します。
磨き方には人それぞれ癖があります。磨き癖を把握したうえで、磨き残しのある部分の説明とブラッシング指導を行ないます。
後日来院した際に、ブラッシングのチェックを行います。
その後、歯石や着色などをクリーニングを行ないます。
歯に沈着した硬い歯石を超音波の振動で浮かせて除去します。超音波を使用するため歯石除去で歯を削る心配はありません。
この段階で、歯肉の健康状態や適切なブラッシングが行なわれているのか再度チェックし、必要があれば再度 ブラッシング指導を行います。
この時点で、新たに治療計画を再検討します。
正しくプラークコントロールが行なわれているが、歯肉の腫れが残っている場合、歯周ポケット内深くにある歯石を除去します。自分では見えない深い部分で、除去に時間がかかるため何回かに分けて行います。
スケーリング・ルートプレーニングを行っても良くならない部位、健康な歯ぐきの獲得のために、ポケットの除去や、健康な歯ぐきの移植などを行います。
健康な歯周組織を獲得することで、メインテナンスしやすい状態にします。
歯の周りの骨が溶けてしまった場合には、歯を残すためにもう少し大がかりな手術をする場合もあります。上手く再生すると歯の揺れが収まる場合もあります。 (個人差があります)
歯肉の状態が健康な状態になったとしても、歯周病は汚れがたまりますと、再発することがあります。
その為、定期検診と必要に応じてクリーニングを続け、よい状態を維持していきます。
歯周病治療は治療後のケアが大切なのです。
荻窪南口まうな歯科医院/