虫歯治療
痛みに対する配慮について
麻酔に関しては最新の技術で学術的に痛みの少ない温度、タイミング、薬剤を使用し細心の気配りをしております。 麻酔の薬液を温めることで挿入時の痛みが和らぎます。
表面麻酔を使用し、麻酔をする前に、表面を麻痺させてから、麻酔を行なっております。
33ゲージという、通常よりずっと細い針をご用意しております。
必要に応じて、まず細い針を使用し、麻酔が効いてから、通常の針に変えるような配慮を行っております。
個人差がございますが、いつ針を刺したか分からない方もおられます。
神経を残す治療 Save Pulp療法
深くなってしまった虫歯でも、神経をできるだけ残す治療をご提案しております。
3Mix-MP法
メトロニダゾール、ミノサイクリン、シプロキサシンという3種類の抗生物質を混ぜて使用する治療法(3Mix法)です。虫歯が大きく、虫歯を全て取ると神経が出てしまう時、特殊なお薬を使って殺菌し、神経を保護し、新たな象牙質ができるのを待って治療します。
3Mix-MP法についてはこちら>>ドックベストセメント治療
doc’s best cement (ドックベストセメント)は、銅イオンと鉄イオンの殺菌力で、虫歯菌を無菌化する方法です。 Cu+、Fe+のコンビネーションの殺菌力で、むし歯を無菌化するため、必要以上に歯を削らなくてよいなど利点があります。
ドックベストセメントについてはこちら>>歯を削らず溶かして虫歯を除去する治療:カリソルブ
器具を入れるための穴が必要で、全く削らずにできるとは限りません。
レーザー照射による殺菌治療
虫歯の浅いものが対象となります。
どのタイミングで削るか、
経過観察の考え方
ハイリスクの虫歯
すぐ治療しないと、神経を取らなければならなくなったり、歯を失う恐れのある虫歯と診断された場合は、早期治療を行います。治療時期が早ければ、一度の簡単な治療ですむ場合等も早期治療にて完治させます。
COと呼ばれる要観察歯は、再石灰化の可能性があるため、すぐに削らずに、経過観察します。削る器具の大きさよりも小さい着色虫歯などは、経過観察、定期健診によるチェックをおすすめします。
虫歯の段階C1〜C4の解説と
それぞれの簡単な治療の流れ
虫歯の原因
虫歯の菌が砂糖を分解して出す酸により、歯が溶け軟らかくなり穴があきます。水に溶けない不溶性グルカンというネバネバを歯の表面に作り、じっくり表層から溶かしていきます。
C1:エナメル質に限局した虫歯
白い詰め物でつめるだけですむ事がほとんどです。白いレジンは1回の治療ですみます。
早期治療は、患者様のご負担も少なくすみます。
虫歯の菌が砂糖を分解して出す酸により、歯が溶け軟らかくなり穴があきます。水に溶けない不溶性グルカンというネバネバを歯の表面に作り、じっくり表層から溶かしていきます。
C2:象牙質まで達する虫歯
虫歯の大きさが小さければ、強度的に問題がないので、白いレジンで詰めるだけですみます。
虫歯が大きく、隣の歯の方まで進んでいて、レジンでは強度が足りない場合、型どりが必要になります。歯の型をとり、金属や、セラミック、ハイブリットなどを製作して、歯にぴったり合わせて詰めます。2回で終わることが多いです。
C3:神経まで達する虫歯
通常の治療では、神経に菌が入ってしまうと、ひどく痛み、神経を取らなければならないことが多いです。神経まで達する虫歯と診断されても、痛みのない場合、神経を保護する薬により、神経を残す保存治療が適応される場合は、できるだけ神経を残すよう努めます。
神経まで達する虫歯の治療では、必ず神経を残せるわけではなく、リスクが伴いますので、できるだけ早い段階での治療をおすすめします。
C4:歯が小さすぎて保存不可能な虫歯
虫歯が歯ぐきの下まで達すると、持つ物が作れないので、長期的予後が期待できないため、抜歯の対象になります。歯ぐきを下げて、健康な歯を出す 歯を抜かない延命治療 等で残せる場合は、ご提案しています。
虫歯になりやすいのは?
歯は、pH5.4以下になると、解け始めます。1日に何回も間食すると、そのたびに、酸が出て pHが下がり、虫歯のリスクがあがります。おやつは、決められた時間にまとめて食べたほうが、虫歯のリスクが下がります。解ける(脱解)と歯をつくる(再石灰化)でどちらが多いかで、虫歯になるかならないか決まります。
砂糖入りのガムを食べ続けたり、砂糖入りの飲み物や炭酸飲料(酸性で、砂糖も多量に入っています)をチビチビと回数、時間をかけて取ると、虫歯になりやすいです。ガムやあめはシュガーレスをおすすめします。砂糖をとると、口の細菌が分解し、酸を出します。
スポーツドリンクにも砂糖が入っているので、必要があれば飲みますが、毎日飲む方は注意が必要です。体に必要なミネラルを補え、熱中症対策になりますので、夏場は飲む必要があることも多いと思います。
ひどい虫歯治療
神経に達するくらいの深い虫歯
神経に達すると思われる虫歯:通常、神経をとります。特殊な薬剤を使い、神経を保存する方法を試みます。*神経を残す治療には、適応があります。
歯の保存不可能なくらい
歯が小さくなってしまった虫歯。
歯が小さすぎると、単独でかぶせる事が出来なくなってしまいます。
通常、抜くしかありません。歯を保存する特殊治療を試みます。
※ 歯を残す治療には、適応があります。リスクがあり全ての歯を残せるわけではありません。
多数歯に及ぶ虫歯。
短期間では治す事が出来ず、長期的治療、全顎的治療が必要な重症虫歯。
咬合(かみ合わせ)が崩壊してしまったため、かみ合わせを上げたり、かぶせるためのスペースを作ったり、
部分的治療ではなく、お口全体のかみ合わせの治療が必要になることもあります。
かみ合わせ診断をして、治療方針をご提案致します。